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シンエヴァ 新劇場版のインパクトの仕組み

シンエヴァ2周目見て解決した疑問もあれば新しく生じた疑問もあったので軽いまとめ
なお内容はできるだけ根拠を明確にしつつ、ほとんどが仮定の話である
また他の人の考察から取捨したものを多分に含みます

 

まず劇中で”インパクト”と呼ばれる事象は「エヴァの覚醒」と「インパクト」の2つの過程から成ると考えられる
より正確にはインパクトの条件に覚醒したエヴァが必要となる(場合がある)
ゲンドウの目的の前提がこの覚醒したエヴァに初号機を使用することである

 

そもそもエヴァンゲリオンとは
僕も最近まで混同していたが、新劇場版のエヴァンゲリオンリリスを千切ったりアダム(ス)を培養したりして作られているわけではない

人の域に留めておいたエヴァが、本来の姿を取り戻していく。人のかけた呪縛を解いて、人を超えた神に近い存在へと変わっていく。天と地と万物を紡ぎ、相補性の巨大なうねりの中で、自らをエネルギーの凝縮体に変身させているんだわ。純粋に人の願いを叶える、ただそれだけのために。

ニアサー時のリツコの言葉から推測するに、エヴァの本来の姿=人を超えた神に近い存在であり、純粋に人の願いを叶える存在であることが分かる
シンエヴァエヴァンゲリオンイマジナリーが虚構の中に存在するエヴァと説明されていたことから、エヴァは元々ガフの扉の向こうに存在していたと考えるのが自然だろう
葛城博士がエヴァンゲリオンイマジナリーの存在を予言していたことから(レトロニムでなければ)葛城博士の生前からエヴァが存在していることが確定し、ファーストインパクト時に開いたガフの扉からエヴァが形而下に降りてきたことが推測される
ちなみにファーストインパクトについては新劇場版ではまったく説明されていないはずで、テレビ版ではリリスの卵が地球に落ちた出来事を指す

 

 

 

エヴァの覚醒
まずこれまでに覚醒したと見られるエヴァが以下に挙げられる
初号機(ニアサード)
Mark.6(サード)
第13号機(フォース、アナザー)
2号機(使徒の力解放時)
8号機(アダムスの器オーバーラッピング時)

覚醒したエヴァの特徴としては以下が挙げられる
・天使の輪(2号機未確認)
・光る
・巨大化(Mark.6、2号機のみか)

また覚醒の過程はいくつか存在している

 

・初号機(ニアサード)
おそらくエヴァ(と搭乗者)単体で覚醒している唯一の例であり、最低限の要素でエヴァ覚醒が起こっている
ゆえに最も例外的であり不明な点が多い
シンジの「綾波を返せ」という言葉とともに覚醒を始めるため、搭乗者の強い願いにより覚醒が起こったように見える
「プラグ深度180をオーバー」というマヤの台詞からシンジと初号機のシンクロ率が非常に高くなっていることが分かり、高いシンクロ率が起因して覚醒したと考えられる
ゲンドウと冬月がシンジとレイを使って覚醒を起こすことを目論んでいたことから、何らかの原理と再現性があると考えられるが不明
「『やはり』、あの2人で初号機の覚醒は成ったな」という台詞から、シンジが強くレイを助けると願うことを利用したと考えられるがあまりにも不確定要素が多すぎる

数が揃わぬうちに初号機をトリガーとするとは、碇司令、ゼーレが黙っちゃいませんよ

まず数を揃えるのがゲンドウかゼーレかが不明であり何の数かも不明だが、計画では数を揃えてから初号機(ゲンドウ計画)もしくはMark.6(ゼーレ計画)を覚醒させる手筈だったことが分かる
Mark.6は建造中からゼーレによって真のエヴァンゲリオンと呼称されており、ゼーレはMark.6を覚醒させてサードインパクトを起こすことを目的としていると考えられる
このままではゼーレの準備が整い、Mark.6がサードのトリガーにされると考えたゲンドウはレイを助けるシンジの気持ちを利用して初号機を先に覚醒させた、というのが破の第10の使徒戦の真相ではないだろうか
ミサトが零号機の出撃に驚いていたことからゲンドウが搭乗許可を出したことが推測でき、シンジが戻ってきたのは想定外だったもののシンジが初号機に乗ることを許可したのもゲンドウである

 

・Mark.6(サード)
破のラストでカヲルの搭乗機体として登場、その後空白の14年間で第12の使徒を混入させて自律制御に改造され、セントラルドグマに降下されたことがQで語られたMark.6だが、シンエヴァにてリリスの首を掲げるMark.6のイメージ回想が挿入された
Qにおける第13号機降下時、槍引っこ抜き時をよく見るとMark.6は第13号機の数倍の大きさであり、これはシンエヴァでアスカにより使徒の力を解放した2号機が巨大化したのと同じ現象だと考えられる
「人の姿を越える」という点でこれは初号機の覚醒と同種の現象と考えられる

このときセントラルドグマに存在し、覚醒の要素となった可能性があるものを以下に挙げる
・Mark.6
・第12の使徒
リリス(第2の使徒
・(ロンギヌスの)槍 ×2

このうち”覚醒”はMark.6と第12の使徒によって起こったと推測する(インパクトではなくあくまで覚醒、インパクトについては後述)
初号機の覚醒に照らし合わせると搭乗者であるシンジの位置に第12の使徒が収まる形になる

僕が第13の使途になってしまったからね。僕がトリガーだ

フォースインパクトのカヲルの台詞から使徒も(というか普通は使徒が)覚醒のトリガーになることが予想できる
またこの場合のトリガーはおそらく加持さんの「初号機をトリガーとするとは」とは異なっており、あちらはインパクトのトリガーを指していると考えられる、ややこしい!

すなわち使徒にそのような知性は存在しないという前提で第12の使徒を擬人化すると、「リリス接触する」という強い願いにMark.6が呼応した形になるであろう

 

・第13号機(フォース)
まずMark.6と同様に覚醒の要素となり得るものを挙げる

・第13号機
・シンジ
・カヲル(第1の使徒→第13の使徒
・第12の使徒
リリス(第2の使徒)の亡骸
ロンギヌスの槍 ×2

シンエヴァにおいて、フォース時のカヲルが「シンジを幸せにする」という自分の願いを叶えるために行動していたことが明らかにされるため、第13号機の覚醒はカヲルの願いに第13号機が呼応したことによると考えられる
一方で、いくつかの疑問が残る
初号機の覚醒はシンジが強く願った瞬間に初号機の覚醒が開始した
これに対して第13号機の覚醒は、2本のロンギヌスの槍を抜き、リリスが形象崩壊し、第12の使徒が第13号機にまとわりついたことで開始し、第12の使徒をかみ砕いたことでおそらく完了した
これに加えてタイミングは不明だがカヲルが第13の使徒に堕ちたことも原因の可能性がある
そう、起こったイベントが多すぎるがために、どれが決定的な事象なのかが判別できないのである
いっそ覚醒の前にカヲルくんが願いを叫んでくれればよかったが、当の本人は第13の使徒に落とされたことで具合が悪く、「やめよう」「もういいんだ」「だめだシンジくん」とおよそ願いと呼べないような弱気しかはいていないので困る

少し話を変えるが、シンエヴァにおいて第13号機は人工的なリリスの再現であることが冬月によって明らかにされた
またQではマリによって「アダムスの生き残り」であることも明言されている
したがって、これらの第13号機の特異性が重なった結果、第13号機の覚醒とインパクトが地続きで起こったため、覚醒のきっかけが掴めないというのが僕の考えだ
ちなみにニアサードではまだインパクトに至っておらず、エヴァの覚醒とインパクトの間で停止したと考えており、フォースはインパクトの途中で停止したと考えている
その理由としてはニアサード時点ではまだ大地の浄化がはじまっていないことが挙げられる

 

・第13号機(アナザー)
アナザーインパクトが起こったシンエヴァはまだ円盤化されていないため、うろ覚えの記憶で書くため実際の内容と異なる可能性がある
アナザー時の第13号機の覚醒タイミングもフォースと同様に判断が難しい
おおよその流れを記憶で以下に連ねる

 

式波、2号機のATフィールドにより停止プラグの打ち込みが不可能と判断、第9の使徒の封印を解除

2号機覚醒、巨大化、たしか羽根が生える

第13号機、再起動、ビームで2号機と停止プラグを消し飛ばし、腕を2号機の首あたりに突き刺す

2号機エントリープラグ内、式波オリジナルが式波と融合

その後しばらくして場所を移動し第13号機が式波のエントリープラグを噛み砕くと同時に白く光る

 

ここで共通しているのはやはり第13号機による使徒の噛み砕きだろう
しかし僕は使徒噛みをインパクトの起動条件と考えており、覚醒の条件ではないと考えている
初号機の覚醒においておよそ使徒噛みにあたる事象がないからだ
そして覚醒に共通しているのはトリガーによる願いとそれにエヴァ応えるというプロセスで、アナザーインパクトではゲンドウがそのトリガーとなっていたと考えられる

 

一応、インパクト開始の段階で第13号機に乗っている可能性があるのが以下の4人だ

・ゲンドウ
・カヲル(第1使徒、第13使徒、死亡済、魂のみ?)
・式波オリジナル(魂のみ?)
・式波(式波オリジナルと融合、魂のみ?)

 

ちなみにカヲルは式波オリジナルが出現する場面でうっすら映っている(らしい)
マリがシンジに式波の救出を求める際、「姫の魂の残渣が残っているかも」というようなことを言っている

正直、誰がトリガーであってもあまり関係がないので、最も都合がいいゲンドウがトリガーになったと仮定する
アナザーはそもそも槍を2本残してマイナス宇宙へ行くためのガフの扉を開く手段であり、インパクトそのものが目的ではないため覚醒やトリガーは大きな問題ではないだろう

 

・2号機(使徒の力解放時)
上述の第13号機の覚醒と同じタイミングで2号機が巨大化しており、これをMark.6と同じく覚醒に近い事象とみなす
使徒の力を解放しているため2号機に第9の使徒が搭乗していると考えるとこの状況はMark.6の覚醒時に非常に近い

Mark.6、2号機の覚醒対応表
エヴァ  Mark.6   2号機
トリガー 第12の使徒 第9の使徒
願い   リリス   第13号機(人工的なリリス

 

・8号機(アダムスの器オーバーラッピング時)
アダムスの器を捕食しオーバーラッピングをしたときの8号機は覚醒した初号機や第13号機と同様に天使の輪を有しているため、これを覚醒に近い事象とみなし、Mark.6や2号機の覚醒とも異なる事象とみなす
ちなみにオーバーラッピング時、アダムスの器を捕食するごとに天使の輪が増えており、最終的に4重の輪になっていた

とはいえ8号機の覚醒はかなり裏技的なものだろう
前提として、エヴァの覚醒は人の形に抑制されたエヴァが純粋に人の願いを叶えるために人を越えた神に近い存在になることを指すことは初号機の項で述べた
8号機のオーバーラッピングはアダムスの器を捕食し8号機に重ね合わせることで、後天的に神に近い存在へと級位を上げる手法だと考えられる
ゲンドウがレイを救うシンジの願いを利用した一方で、ユーロネルフはアダムスの器をオーバーラッピングすることでエヴァの覚醒を目論んだというような対応関係になっているのではないだろうか

 

以上でエヴァンゲリオンの覚醒とその条件についておおまかにまとめた

 

 

 

インパク

次にインパクトとその条件を考えたい
インパクトについてこれまで提示された条件は以下のものだ
・覚醒したエヴァ
使徒
・槍

 

シンエヴァにおいて、アディショナルインパクトは2本の槍がお互いを贄とトリガーにして生じるものだと説明された
これはすなわちインパクトが贄とトリガーによって起こるものであることを示しており、一般的なインパクトにおいてエヴァがトリガー、使徒が贄の役割を果たすと考えられる
これに基づくと使徒を噛み砕く行為と、使徒が「贄」であることが納得いく
槍は本来インパクトの制御に使用するものであろう
実際、フォースはカヲルが槍で第13号機を貫くことで停止させており、サードもMark.6が自らとリリスを貫くような形で停止している
ガイウスの槍もエヴァシリーズを貫くことに使用されているが、このときはインパクトを停止する目的ではなくむしろ遂行する目的で使用された
槍の使用方法にも何らかのルールがあると考えられるが、不明な点が多い

 

次に各インパクトのトリガーと贄、および槍をまとめる


セカンドインパクト
まず確定情報として、セカンドインパクトでは4体のアダムスと4本の槍が出現したこと、葛城親子がその場に居合わせたこと、海の浄化であること、ガフの扉は現在に至るまで閉じていないことが分かっている
まず当時、トリガーとなるエヴァが運用されていたかどうかが不明である
エヴァをトリガーとするには覚醒させる必要があるが、当時、パイロットや覚醒方法は確立されていなかったと考える
リツコが初号機の覚醒を把握していなかったことから、エヴァの覚醒は広く知られておらず、秘匿されたシステムなのだろう
破のセカンドインパクトに映像において、出現した4体のアダムスは覚醒した初号機に酷似している
したがって、セカンドインパクトのトリガーはアダムスである可能性が高い
また贄となる使徒だが当時存在していた可能性があるのはカヲル(第1の使徒)、リリス(第2の使徒)、第3の使徒であり、本編開始時点でそのどれも失われていないため、贄としては使用されていないと考えるのが妥当だろう
また、4本の槍のうち本編に存在したのは2本のみで、残りの2本は失われたと考えるのが自然だ
したがって、槍を贄として消費した可能性が考えられる

セカンドインパクトはおそらくゼーレによる実験的な意味合いが強く、そのため影響が少なく国際的な問題になりにくい南極で起こしたと考えることができる
結果として海洋生物が失われたわけだが
これに対し葛城博士は何らかの手段でインパクトを停止
この時点ではインパクトを停止する手段が確立されていなかったため、ガフの扉は閉じず不完全な停止になったのだろう

 

・ニアサードインパクト
ニアサードは厳密にはインパクトではなく、覚醒した初号機がインパクトを起こしかけたイベントだ
このとき、ジオフロントにはトリガーである覚醒初号機と贄である第10の使徒が存在したため、第10の使徒のコアを噛み砕くなどあと一歩のところでインパクトが始動していたと考えられる
ここに搭乗者の操作が関与できるかは不明であり、フォースからおよそ自動的に進行するため、Mark.6の槍がなければそのままサードインパクトが始まっていたであろう
なお、このときのカヲルは初号機をトリガーとしたくないゼーレの命令もあり降り立ったと思われる
このあたりが加持の言った「ゼーレが黙っちゃいませんよ」の内容であり、その後のMark.6をトリガーとしたサードインパクトや初号機の凍結もゼーレによるものであろう

 

サードインパクト
サードインパクトは長らく詳細が不明であったが、シンエヴァにおいて加持により停止されたインパクトであることが判明した


トリガーはMark.6、贄はいくつかの候補が存在するため以下に挙げる
リリス(第2の使徒
・第11の使徒(本編未登場)
・第12の使徒

 

まず第12の使徒は贄として消費されていないため可能性は低い
問題は第11の使徒である
第11の使徒は一度も新劇場版内で言及されないまま終えた幻の使徒
第10の使徒がニアサード時に現れ、その後あまり間をあけずに第12の使徒がMark.6に混入されてセントラルドグマに降下されたことから、この短い期間で現れて討伐されたことが分かる
もし捕獲されているならアナザーインパクトにわざわざ使徒に寄生された式波を使わずに第11の使徒を使えばいいため、少なくともシンエヴァまでには消滅している
よって第11の使徒はニアサード後にマリあたりによって討伐された、もしくはサードインパクトの贄として使用されたという2つの可能性が考えられる

しかしながら、僕はサードインパクトの贄はリリスであることを推したい
その理由として、シンエヴァで追加されたサードインパクトの回想映像が挙げられる
この回想はワンシーンだったが、首のないリリスの上に立ちリリスの首を掲げるMark.6が描かれていた
僕はこれがエヴァによる使徒噛み砕きと同じ意味を持つと考える
でなければ、リリスの首を切る意味がないからだ
もしMark.6によるサードインパクトがゲンドウ主導のものであれば、その後の第13号機をリリスの代替とし、第13号機と初号機によるアディショナルインパクトを円滑に進めるためにリリスを殺すのは理屈が通っている
しかしおそらく、勝手に初号機の覚醒を急いだゲンドウに対しゼーレは不信感を抱いていると考えられるし、Mark.6をトリガーとしたインパクトが進めばゲンドウの最大目的は達成できないためゼーレの計画によるものだろう

またシンエヴァサードインパクトは加持によって停止されたことが明かされた
結構な人によって加持さんがヘリコプターに槍を括り付けて特攻したと考えられているし、僕も最初はそう思ったがあまりにも滑稽なので別の手順を考えて体
まず槍だが、リリスには2本の槍が刺さっている
またMark.6はリリスと半同化しており、槍の1本はMark.6が自らに突き刺すような形でリリスごと貫いている
この槍を刺したのが加持さんではないだろうか

 

加持、ヘリで槍(破のラストで初号機に刺さったもの)を輸送してセントラルドグマに降下する

リリスの首を切り落としたMark.6に接触、Mark.6のエントリープラグに乗り込む

Mark.6を操作し自らに槍を打ち込む、インパクト停止

 

これはフォースにおいてカヲルくんが行ったインパクトの止め方を前提としている
フォースにおいてガフの扉は第13号機に槍を打ち、カヲルが死亡、シンジのエントリープラグを射出することで閉じた
すなわち、トリガーとなったエヴァが槍を打たれて搭乗者がいなくなることでインパクトが停止すると考えられる
使徒に槍を刺した場合にどうなるかというのは前例がないが、フォースで第12の使徒が活動を停止していたことからMark.6に槍を刺した時点で第12の使徒も停止すると仮定する
後は加持さんのプラグを射出すればインパクトが止まるが加持さんが生き残っていないことから、何らかの形でプラグの射出が阻害されカヲルと同様に自害を選んだこと、もしくは使徒に寄生されたエヴァではプラグ深度がマイナスになることが3号機から分かっているため精神汚染されて人の枠を超えたこと、もしくはMark.6や第12の使徒のATフィールドによりLCL化したことが推測できる

 

・フォースインパク
トリガーは第13号機、贄は第12の使徒
カヲルが自ら2本の槍で第13号機を刺し、自害することでインパクトを止めようとした
結果としてゼーレの保険として利用されたシンジによりインパクトは止まらず、マリがシンジのエントリープラグを射出することで停止した
カヲルが2本目の槍も刺した理由は不明だが、ダブルエントリーシステムであることと関係があるかもしれない
ちなみにMark.6から飛び出した第12の使徒が第13号機にまとわりついたけんだが、あのときリリスが形象崩壊した段階で、使徒の目標であるリリスへの接触が人工的なリリスである第13号機への接触に置き換わったものだと考えられる

 

・アナザーインパク
ゲンドウが槍の温存を目的として黒い月をヴンダーパワーで槍に転用して起こしたインパク
トリガーは第13号機、贄は第9の使徒の力を解放した式波
これまでインパクトを止めるためだけに使われた槍が、インパクトを起こすために使われた例でもある
アナザーという名称は残された2本の槍ではなく黒き月から作られた槍を使用していることに由来しているのだろう
個人的に、インパクトに使徒が必要なことは予想しており、Q時点ですべての使徒が殲滅されていたのでファイナルインパクト(仮称)をどのように起こすのかは期待していた
そのため使徒化した式波を贄としたのはとても感心したし満足した

 

・アディショナルインパク

本来、ゼーレの計画ではアナザーインパクトまでで人類補完計画は完了していた
ちなみに、ゼーレの計画では2本の槍を残す必要はないため、名称もアナザーインパクトではなくファイナルインパクト(Q予告)だったと思われる
このゼーレの計画に加えて(Additional)ゲンドウが起こしたインパクトがアディショナルインパクトだろう
トリガー・贄はロンギヌスの槍とカシウスの槍で、これまではトリガーであるエヴァが贄である使徒を噛み砕く形であったのに対し、アディショナルでは双方の槍がトリガーとなり、互いの槍を贄とみなして消費することで生じている
ロンギヌスが絶望であり虚構、カシウスが希望であり現実を示すため、アディショナルインパクトでは現実と虚構が入り混じり、形而下に存在しないユイに会うことが可能となる
なお、エヴァンゲリオンイマジナリーが何の役割を果たしていたかは不明である

 

以上が各インパクトのトリガーと贄、および停止方法である

 

 


ところどころ苦しい点もあったが、エヴァの覚醒とインパクトについて考えることで大筋ではルールがあり、それに則ってイベントが起きていることが分かった
より深く考えればセカンドインパクトやほとんど情報のないファーストインパクトも理屈が通るかもしれない
仮定も多いため、実際に設定が開示されると前提から間違っていたり、そもそもルールがなかったりといった肩透かしも考えられる
シンエヴァや新劇場版の設定資料集が販売されたらぜひ買いたいと考えている
あまりここまでしっかりと物語を読むことをしないので楽しかった