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【感想】ドラクエ11S

この記事は「ドラゴンクエスト11S」のネタバレを含みます。お楽しみください。

 

 

ドラクエ

5月末のドラクエ35周年セールで購入した「ドラクエ11S」をようやくクリアしました。正確には21年8月の頭に始めて8月末に表ボスクリア、9月頭に裏ボスクリアという感じです。購入から遊び始めにラグがあるのは他に遊んでいたゲーム (KH3、Detroit) があったり、Switchの体験版を既に遊んでいたので (購入したのはPS4版) 序盤のストーリーを知っていてもう一度なぞるのは気が進まなかったりした所為です。忙し目の時期でしたが1か月程度、42時間 (表クリア) から66時間 (クリア後要素) 程度で遊べたのでボリューム的には丁度良かったです。遊び尽くしたわけではないのでまだ遊べるゲームだと思いました。今調べて思ったけど忙しい時期に1時間半/日もゲームしてたの……?

 

ストーリー

ふわっとしたエアプによるドラクエのイメージでは勇者が王様に命じられて魔王を退治する流れが浮かびますが、11Sはたぶん意図的にそこをひっくり返していたのが面白かったです。側近のホメロスがcv. 櫻井孝宏な時点で多少警戒していましたが、追われる身になりながらも悪魔の子勇者を信じてくれる味方が増える展開は熱かったです。魔王の所在としてはホメロスが真の黒幕で王様は騙されているだけだと思っていましたが、普通に王様=魔王でした。

 

勇者が喋らないことと、勇者の名前をこちらが決めれることに関しては良くもあり悪くもありました。要所要所に台詞に対してボイスが書き換えられており苦労の跡が見えました。おそらく11までのドラクエにボイスが無かったことにより生じた違和感でしょう。それまでに遊んでいたキングダムハーツシリーズや今現在遊んでいるゼノブレイド2では主人公がバリバリ話すので僕個人の印象にはそれも影響していると思います。ドラクエ12では主人公が会話に参加することもあり得るかな?

 

サブタイトルでもある「過ぎ去りし時を求めて」について、ユグノア王国が滅んだり、イシの村が滅んだり、デルカダール王が操られていたり、「過ぎ去りし時」と言えそうな出来事が大量にあったのでどれを持ってタイトルとするのかが気になりながらプレイしていました。そのためクリア後に明確に「過ぎ去りし時を求めて」を実行したことには素直に納得しました。元の世界に仲間を残して過去に飛ぶことについて賛否があるようでしたが、僕の意見では過去に戻って人の死を取り消すことは大きな罪であり、元の世界を救うことは出来ないというのは代償として十分だと感じました。さらにセリカを過去に送って全ての元凶となるニズゼルファを過去の時点で討伐するというのはとても綺麗な終わり方だと思います。勇者がウルノーガとニズゼルファを討伐してもユグノア王国が滅んで勇者の時が失われたことは覆らないため、セリカの過去戻りをもって物語が完結するのでしょう。

 

キャラクター

色々な加入シーンがありますが、結局はベロニカとセーニャが二重詠唱する加入シーンが一番好きでした。ベロニカに関しては終盤死んでしまったのがかなりショックでした。特にザオリクという死者蘇生呪文がある世界観で明確に死んだ描写がされたことに驚きました。魔王の攻撃であれだけ世界が崩壊しても勇者一行は五体満足で生き残っており、最初は「勇者の奇跡」や「ご都合展開」という言葉が頭を過ぎりましたが、ベロニカが命を賭して守ったという真相が明かされて感心しました。こういった無視しても許されるラインに理屈を付けてくれる作品は好きです。またベロニカの死を受けてセーニャが決意を固めたり、ホメロスに死を利用されたりと、死んだことがしっかりと意味を持っていたのが好印象でした。

 

またロウとマルティナが勇者の出自に関わる人物というのも良かったです。2人が序盤のユグノア王国のイベントシーンに出ていたことにも全く気づかなかったので、OPを見ても旅で偶然出会う2人組という印象しかありませんでした。勇者は家族も失って家族代わりのイシの村も失って孤独だと感じていたのでとても嬉しかったです。結局マルティナは一番好きなキャラクターになり賢者の試練の結婚相手にもマルティナを選びました。

 

グレイグが味方になる展開も熱かったです。ロード画面などでもあたかも仲間は7人であるかのように描かれていたので、マルティナとグレイグが対面するシーンで「おっ?」となりました。例えば命の大樹の上など絶体絶命の場面で仲間になるかと思いましたが案外ぬるっと加入しましたね。

 

システム

僕は元々全然RPGやらない人間で、何故かというとレベル上げが面倒だったりスマブラのようなアクションゲームが好きだったりするからですが、ドラクエ11Sはそんな人間にも楽しく遊べました。そもそも最近ポケモンキングダムハーツなどRPGをそこそこ遊んでいるので嗜好の変化もあるでしょうが、ドラクエはほとんど苦もなくレベル上げできてコマンドバトルも楽しめました。

 

まずレベル上げに関してはメタルスライム狩りが基本になるのですが、意外と出現率が高い上にほぼ確定で倒せるワザが用意されているのが便利でした。パーティに編成していないキャラクターにも経験値が入る点も親切でした。また貰える経験値も桁外れなためそこまで時間をかけずともボス戦に備える程度のレベルに簡単に出来ます。加えて確率で敵を強制的にメタルスライムに変化させるワザもあるので作業になる前の楽しいうちにレベル上げが完了しました。また戦闘に関してはスキルパネルシステムとキャラクター毎の役割がはっきりしていることが遊びやすさに繋がっていました。大技に対しての最大MPもかなり大きくて連打できたり、ベホイミでHPの7~8割を回復できたりと行動タイミングさえ見誤らなければ勝てる点が面白かったです。僕はバフをかけて火力で殴る戦術が好きなのですが、凍てつく波動の存在などが不確定要素となっており考えることが増えて楽しかったです。またオートで動いてくれる機能もあり、ザコ敵相手にはオートバトルもあるがボス戦には負け得るというバランスも丁度良かったです。

 

他にもマップの見やすさやルーラの使いやすさ、レベルが上がると全回復するなど親切だな~と感じる場面も多かったです。

 

総評

ドラクエでしたが面白かったです。かなりはまってしまってノンストップで裏ボスまで進めたあたりにハマりようが出たと思います。そもそも自分はRPGが嫌いではないという発見も出来ました。その流れで今はゼノブレイド2を遊んでいますが現状とても楽しめています。またRPGにアクション性を求めていないことも分かりました。結構ストーリーや育成を楽しむタイプみたいです。しばらく先の話になりますがゼノブレイド2をクリアしたら月姫を買いたいと考えています。これはノベルゲーなのでストーリーに全振りした形です。テイルズオブアライズも気にはなっているのですが、クリアする頃にはRPGも食傷気味になるかなと考えています。普段やらないタイプのゲームを遊ぶと新鮮で楽しいです。