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【感想】月姫 アルクェイドルート

月姫 アルクェイドルートクリアしました。BADエンドの回収などは全ルートクリア後にやろうと思っているので現状はクリアのみの情報での記事になります。クリアまで大体何時間かかったか確認しようとしましたがPS4だと見れないそうです。9/30に始めて10/12にクリアしたので大体2週間、20-30時間くらいだと思います。これまでのノベルゲーム履歴はシュタインズ・ゲート1ルートとFate stay/night 1ルートクリアだけで途中で投げています。今回も最後までやれるか心配でしたがとても楽しめました。残りのルートをクリアした後も回収できる要素は回収したいと考えています。

 

 

 

型月

僕は型月作品が好きですが割と最近知ってそれなりに浅いです。Fateはゲーム(Fate)、TVアニメ(Zero, UBW)、映画(HF)で一応全ルート把握していて、FGOバビロニアのアニメ以外知らないです。空の境界も映画を見ているくらいで、残りの作品(hollow魔法使いの夜)は触れたこともないくらいの距離感です。月姫のリメイクが出ると知ったときも買うか迷う程度でしたが、最近RPGシャニマスなど文字を読んで物語を追うゲームをやっていたので「今ならノベルゲームも十分に楽しめるかもしれない」と感じて遊んでみました。

 

ノベルゲーム

月姫をプレイしていてまずびっくりしたのはイラストが綺麗なことです。そもそも病室の1シーンの背景にこれだけのイラストを使うのかと驚きました。キャラクターの立ち絵の種類も予想以上に多く、また切り替えも多くて楽しめました。コントローラーへの操作も適切に配置されていたように思います。会話の履歴の遡りやジャンプもかなり直観的にできました。オプションも文字を送る速さまで充実しています。ノベルゲームに操作のしやすさは優先されないように思いましたが、快適さのおかげで物語を読み進めることに集中できました。

 

吸血鬼

正直原理の話は少し難しかったです。吸血鬼要素以外はFateと近そうなので理解しやすかったですが、思っていた以上に真祖や吸血鬼自体の情報が出ていないように感じます。ヴローヴが原理血戒を奪った?話もよく分からなかったので2周目で読み直そうと思います。代わりにロアの転生、不老不死が夏休みの宿題であるという話は内容の割に分かりやすかったです。ヴローヴで言うと"不老不死"が"凍結"に置き換わっているということでしょうか。だったら血が足りないから凍えるみたいな話はどこへ?

 

アルクェイド

アルクェイド、可愛かった~~!アルクェイドに関しての情報はパッケージイラスト以外にまったくなかったので、意外な部分が多かったです。まず性格。僕の中の型月ヒロインってセイバーと両義式なのでもっと冷たいイメージでした。だから学校前でアルクェイドが待っていた時の衝撃は強かったです。志貴との人間に対する価値観の違いから相容れなさを描いていながら、感情表現豊かな人間らしさを描いていたのが魅力的でした。アルクェイドはただ常識がないのではなく、戦闘や索敵において無類の賢さを発揮していたのも特徴的でした。ぽんこつや天然ともまた違う形容しにくい個性的な可愛さだと思います。

 

アルクェイドルートで一番好きな場面はホテルの部屋、アルクェイドに死の線が見えないシーンです。それまでの死の線への認識として当初は志貴がそこまで忌み嫌う理由が分かりませんでした。段々と志貴が死の線に人や世界の脆さを感じていることや、青子と出会うまでそれが常時見えていた気持ち悪さを理解できてきた所でこのシーンが入りました。それまで死の線は嫌悪感の象徴でしたが、それを反転させてアルクェイドに魅了される理由にする演出に感動しました。しかもここのCGもとても綺麗です。

 

アルクェイドを一番可愛いと思ったのはラスト、ロアの元に向かう前に志貴の独白を聞いて頬を緩めながら屋根を飛び移るシーンです。ここはイラストが可愛いのはもちろんですが、台詞も緩みまくっていて可愛いかったです。アルクェイドルートは恋愛パートが終始甘ったるく、そこらの恋愛ものより読んでて恥ずかしかったです。最終的に志貴の血を吸う展開は絶対やると思っていたのですが、最後まで甘々で否定されました。

 

遠野志貴

志貴、士郎の前例があったので何らかの異常があることは予想していたのですが意外と初めから異常性が開示されて驚きました。『空の境界』の両儀式と同じく直死の魔眼ということでこういった間接的に世界観の繋がりを感じさせてくれるのは好きです。最初は士郎と同じようにお人好しなんだなと思っていましたが、段々と想像以上に病弱であることが明かされ、これが個性なのかなと思いました。しかし真の個性は殺人衝動でした。殺人衝動の描き方もただ狂うだけでなくどこか冷静な感じなのが独特だと思います。アルクェイドがヒロインであることは分かっていたので殺す直前で思い留まるのかと思いましたがそのまま殺してビビりました。もしかするとこの連続殺人事件も志貴の仕業という叙述トリック的展開かと思いましたが流石にそれはなかったです。

 

志貴がアルクェイドを殺した影響は物語が進むほど大きくなり、僕は罪の代償には十分な罰が必要だと考えているのでどう対応するのか気になっていました。結果としては転生したロアの標的が志貴自身になったことが代償なのだと思います。アルクェイドにも払うべきだと思いますが、あれだけ愛し合っていたら関係ないでしょうか?物語を読みながら愛でどこまで帳消しにしていいか難しいなと考えていました。実際、アルクェイド視点からすると志貴を赦す理由は全くないと感じてしまいます。

 

選択肢の話です。志貴は士郎と比べても選択肢から予想できる展開以上にガンガン進んでいって死んでしまうことが多く感じました。例えばデパートなど、引き上げる選択肢一つなく殺すつもりな程進んでいって死んでしまいました。BADの選択肢としては推定11個中7個も踏みました。性格は粗方掴めたので以降のルートでは不死でクリアできることでしょう。

 

遠野秋葉

途中から薄々気づいてたけどかなり志貴のこと好いてますね!秋葉、デレが見える前からも可愛かったので個別のルートがあったら嬉しいです。遠野家自体かなり不明な点が多いので個別あると思いますがどうでしょう。月の裏側の4ルート、もう発表されていた気がしますがあえて見てないです。本格的にネタバレ避けする気もありませんが。あとはOPで翡翠琥珀を引き連れて階段を降りる秋葉が好きです。

 

ロア

終戦あっけなさすぎてワロタ。いつでも殺されそうな演出に騙されかけたけどラスボス戦一つも選択肢なかったですね。すなわちこちらは死ぬ可能性すらなかったというわけで。ただ志貴がロアに勝てるロジックが「死への認識の差」であった点は良かったです。アルクェイドとの会話で死の線の見え方が志貴の死生観に起因していることも出ていたので丁寧でした。「死の線をなぞるためにはナイフで切る必要はなく、渡り廊下の崩落というきっかけでも良い」という認識の拡張だと思うのですがどうでしょうか。

 

総評

久しぶりに遊ぶノベルゲームとしては相当にクオリティの高いものを遊んだという気分です。イラストの綺麗さと演出もありますし、単純に奈須きのこの文章や世界観、キャラクターが好きです。アルクェイドが好きすぎて他のヒロインルートを楽しめるか不安ですが、世界観や新たな情報を知るためと割り切ってシエルルートに入ろうと思います。最後に、ゲームをしながらブログ用にまとめたメモですが思った以上に使わなかったので丸々転載しようと思います。完全に自分用なので散文ですがせっかくなので原文ママ、時系列順です。

 

アルクェイドを殺すシーンで想像以上にグロテスクなCGが出されてビビった。そういえばCERO:Zのゲームを遊ぶのは初めてかもしれない。
月夜、眼鏡を外してアルクェイドを見た時に死の線が見えなかったシーンで鳥肌が立った。散々死の線への忌避感や嫌悪感が語られていたためその分志貴の感情にも納得が出来た。
初めて死んだのはホテルで部屋を出なかったことが原因でした。
まるで初恋の話をするかのように初殺人の動機を話し合う2人。
アルクェイド、いい性格をしている。志貴の
絶対的な価値観の違い。これ最近触れたなと思ったけど寄生獣だ。
選択肢を出して選ばせない演出、面白い
力の差を存在規模 (スケール)で表すのが面白い。それくらい死徒は生物より災害に近い存在ということだろうね。ただ誰が存在規模という言葉をはじめに使い出したんだろう。教会かな。
戦闘シーン、かっこよすぎて何度もスクショを撮ろうとしてしまった。撮らせてくれ。
「だって志貴が、そうしてほしいって言ったんだもん」
日常の象徴になった遠野家と非日常としてのアルクェイドやホテル
「多くの死に背中を押されて」という言い回しが良い。
秋葉が志貴に好意を抱いているような描写が度々あるけど、もしかしてこの妹、兄さんとの2人きり生活をするために遠野家に呼び戻して親戚を追い出したのか!?
アルクェイドが志貴の血を飲む展開、絶対にあるよな~まだ吸血衝動だけっぽいけど
志貴、鬼滅でいう稀血だったりするのかな
志貴の血を吸うアルクェイド、で思い出すのは金木の肩肉を食べるトーカ
アルクェイド、賢いけど常識がないってキャラクターから怒り狂う自分を冷静に分析するなど個性の発展が上手
ビッグ=リボン=アルクェイド、可愛い
現代の知識を得る話や受肉の下りからアルクェイドって生物としてよりデータの存在として近いのかな
夕焼けの教室で全部終わった後にデートの約束をするのとても綺麗だな
ノエル先生の相方、7割方シエル先輩なんだろうけど主人公の与り知らないところでアルクェイドと因縁があるの好き
聖堂教会、案の定言峰の属してる場所か~
聖杯戦争からは吸血鬼を特別敵視してる感じなかったな
死徒の固有能力は人間の頃に手に入れたものを成長させただけ」鬼滅で見た!
魂の複写、エヴァの話が始まった!
これ志貴が殺した子供がロアか~
ノエル先生がやたらめったら志貴を軽蔑するのも納得した
学校、Fateの記憶からも嫌な予感しかしないんだよな~→死にました
シエル先輩、本編にまったく出ないので教えてシエル先生でしか解像度が上がらない
初めて狙ってBADエンドを迎えてしまった。アルクェイドを解体したくて
エコアルクイリヤかな?
有馬と話してた先輩、シエルのことなんだろうけど記憶処理されたな
馬鹿でかい世界観、設定、過去を作ってそれを志貴とアルクの為だけ(実際には他ルートもあるので”だけ”ではないいんだけど)に使うの贅沢で大好きだ~
あれだけ悲劇的に別れたのに、再会がドラマチックではなく可愛げがあるのが2人らしくて良い
志貴がアルクェイドを殺した影響、アルクェイドの情報が開示される度に罪として重くなってるんだけどどうやって代償を払うんだろう
朱の紅月、最後まで読んでも何を指してるかよくわからなかったな。血染めのアルクェイドかな
流石にこのアルクェイドの消え方は何か奇跡でもないと再会できないやつだなあ
アルクェイドを捜す」は露骨なBADだと思って選んだ選択肢がBADっぽくてあー単純で良かったか~と思ったらシエル先輩が介入して生き残れそうなの熱かった
秋葉の掘り下げ、もうこのルートではないのかと思ってたー!
主人公が養子で元の家族を知らないの士郎と一緒だな
秋葉、私情で志貴を呼び戻したらしいことは分かってたけど全てを捨てて取り返してくれたんじゃん
シキ、人間以外の血が混ざってる上に吸血鬼の転生先に選ばれるの不運だな(六眼と無下限呪術の抱き合わせか?)
シエル先輩、アルクルートでもちゃんと出番あるんだ!
アルクェイド、普通に遠野家にお見舞いに来てて草、我が儘お姫様だ
笑顔で屋根を渡るシーンいいなあ、CGも含めて
ロアがシキに転生したことで志貴が標的になるの良いね
贖罪と代償、愛で全て解決!
先輩と有彦と3人で馬鹿みたいな話をしている時間、これまであったか?
アルクェイド、これで死に別れってことないよな
志貴一人でロア殺せそうだけど
遠隔で死の線切ったのどういう理屈だろう
ロア、めちゃくちゃあっけなく殺せて草
ラスボスの風格がない
ifの話は救いがある、他のルートならアルクェイドが生存するってこと!?
志貴があそこから生還したんだからアルクェイドも復活できるよな~~
思ったよりちゃんと理屈の通った蘇生で良かった
そういえばラストバトル、選択肢すら無かったな
志貴の血を吸う展開があるって予想したのが申し訳ないな

 

長々とありがとうございました。