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【ハマってみた】陰謀論は中からでは判断できない

陰謀論をご存じでしょうか?
最近だと反ワクチン派なんかが陰謀論者とよく呼ばれています。
私はそれをネタに消化している側の人間なので、信じている人向けの記事ではないです。申し訳ない

 

ここでは陰謀論の真偽を議論しません。なぜなら私が今、陰謀論を半ば信じているからです。

 

 

 

哲学者

話の始まりは永井均さんという哲学者のツイッタラーです。
私は大学生の時に「哲学」の講義を履修しました。哲学とは言っても専攻ではないので、簡単な考え方と歴史を学んだ後に、哲学書を一冊選んでレポートにまとめるというものでした。その講義で出てきたのが永井均だったと思います。

 

私は本を買うほどではないのですが、哲学っぽい話が好きなので永井さんをフォローしています。彼のツイートには難しい話も多いですが、ツイッターという場もあり素人向けなおかげか、表面は拾えるので面白いです。私は哲学の分類には明るくないのですが、この方のお話には<私>に関してのものが多いので専門の一つなのだと思います。そして私は私に関する話が好きです。

 

そうして特別に強い影響も受けず、永井さんのツイートはTLのアクセント程度だったのですが、以下のツイートがきっかけとなりました。

 

 

「宮沢先生は『副反応や副作用、後遺症を除外した上で』も『回避した方が全体的には得になる』と主張しておられます(『収束させるのに』です)。」という内容の引用リツイートです。リツイート先の宮沢先生は京都大学の准教授ということで、個人的には信用してよい肩書だと思います。ちなみにツリーに続く永井さんのツイートも面白いです。

 

そしてこれが記事の冒頭で述べた「陰謀論」になります。

 

ウイルス学者

この半月ほど、宮沢さんの主張は正しいだろうという直観で発言を追いかけ、おそらく科学に準じて発信していると結論付けました。宮沢さんの発言を遡っていただくと分かるのですが、最近は特に言動が荒れています。学者が集まる討論会にも出席されていたのですが、怒りからか音割れが激しく、聞き取るのが難しいほどでした。宮沢さんのツイートには政治的なものも多く、その面では信憑性の不確かなものもあります。実際、リプライ欄は怪しいアカウントが多い印象を受けました。専門の学者として正しい事を発信しているのに、真面目な人は世論に流され、ついてくる人は怪しい人ばかりとなれば、私だったら気が狂うと思います。

 

一方で、ウイルスに関する発言は論理的であり、一般人にも分かりやすく説明した配信を行っていました。私の拙い知識と照らし合わせても、いわゆる似非科学ではないように感じました。地味に、京都大学の先生のウイルス学の講義をタダで受けられたのは幸運でした。まあこれが「陰謀論にハマったウイルス学者」だった場合、インポスターなので私の敗北なのですが。
陰謀論」の中身を簡単に解説します。

 

反ワクチン

まず、宮沢さんの説はワクチン3回目の接種、いわゆるブースター接種を強く否定するものです。いわく、ワクチン3回目は新型コロナウイルスに対する抵抗力の上がり幅に比べて、副作用やウイルスの変異などマイナス面が大きいことがその理由です。特に大事なのが「ウイルスがワクチンによる抗体に対応して変異する」ことです。

 

以下は宮沢さんの解説を聞いた上での、私の浅い解釈です。
まず、ワクチンにより産生される抗体は、ウイルスの一部であるスパイクタンパク質に対応して形成されます。スパイクタンパク質には種類があり、最初 (および2回目)のワクチンで効果的な部分の抗体が形成されます。これによりウイルスへの抵抗力を得ることができるのですが、これを受けて変異したウイルスは効果的な部分を避けるように変化します。抗体があって攻めにくい部分を攻めるウイルスは淘汰され、抗体がない部分に強いウイルスは生き残るので自然なことです。こうして変異したウイルスが、今のオミクロン株をはじめとする変異株だと理解しています。

 

一方で、3回目のブースター接種というのは、既に抗体があって攻撃に強い部分を更に強くする行為です。当然、変異したウイルスにはほとんど効果がなく、弱い部分を攻めるウイルスがさらに厳選されることでしょう。宮沢さんが懸念しているのはこのことだと考えており、この懸念は直観的にも正しいと思います。

 

結論

結論として、今の私は宮沢さんの説を支持しています。つまり、ワクチン3回目のブースター接種を行わないつもりです。一方で、他人の接種を辞めさせようとは考えていません。その理由は、私が騙されていないと言い切れない点です。私はウイルス学に関して素人で、ネットで調べた程度の知識しかありません。他人の判断に強く干渉しても責任はとれません。正直、接種して副作用や後遺症が残るのも、接種せずに新型コロナに罹患して重症化するのも、どちらも大きなリスクなので自分自身で天秤にかけるしかないと思います。その点、私は潔癖症で出不精なので罹患する確率の方が低いと考えています。それに加えて宮沢さんの肩書で判断した形です。

 

この記事を書いた目的は自分を客観視して、もしくは誰かに見てもらって、私の考えが凝り固まっているかを知るためです。私の記事は「Qアノン」や「塩の人」と同じように見えたでしょうか?