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バニバニ自分語り

 ニーチェ読んだことないけど考え方が虚無主義に近いです。「どうせ死ぬから意味がない」、「どうせ死ぬから頑張ろう」、どちらが頭に浮かぶこともありますが、「どうせ死ぬから」は自分の考えの根幹にある気がします。他の人間がどのくらい考えてるか分からないので比較はできませんが。
 最近、小説を読むことが増えました。それも含めて、新しい本が読みたい、ゲームをしたい、映画を見たい、という気持ちが強いです。これは閉じた物語を読みたい、物語の終わりを見たい、という感情から生じているかもしれません。例えば勉強、ゲームの上達、絵の練習などにゴールはないです。満足感を得るためには、存在しないゴールに向けて、根気良く続けるのみです。それに反発して、今の自分は閉じた物語を求めているのかもしれません。この消極的なモチベーションに気づき、悪い方の虚無な気分になってしまいました。

 

 ブログタイトルは「Vanitas vanitatum omnia vanitas(全ては虚しい。どこまで行こうとも、全てはただ虚しいものだ。)」で、ブルアカのエデン条約編にも出た聖書の言葉です。

 

 

 

 数か月前、歳の近い親戚と会ったのですが、纏う雰囲気に違和感がありました。聞くと一時期病んでいたそうです。結構明るい人なので、知る人からは驚かれたと思います。身近なところ以外でも、有名人の自死のニュースがしばしば流れます。最近では鬱や適応障害は脳の病気として研究が進んでいるようです。発病のきっかけの一つがストレスというだけで、万人に患う余地があるということでしょう。自分も例外ではないです。
 加えて、ずっと(これは本当にずっと)上のような、死ぬことについて考えています。よくないことですが、こうじゃないとここまで生きられてないと思います。なので、自分が病んだ時にどこまで悪い方向に思考が働くか不安です。こう書くと悲観主義らしさもありますね。毎日目にする電車や横断歩道でさえも「死」を意識させます。でも別に死にたくないとか恐れているとかではないですたぶん。

 

 そこで、「落ち込んだ時に聴く曲」のノリで「鬱になった時に見る作品」を挙げます。メンタルが元気なうちに元気の貯金のつもりで挙げたいのですが、鬱の予防法ってないんですかね?予防法で調べても早寝早起きや日光などの身体面がほとんどで、精神面の予防法は少ないので自分で試してみたいと思います。完全に個人用ですが、もし病んだ時はこのブログを思い出すと良いかも。

 

 

映画「シン・エヴァンゲリオン

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 人生の中でも大事な映画。エヴァとしても好きですが、この映画は終わり方まで含めて頑張ろうと思えます。上で「閉じた物語」というワードを使いましたが、この映画こそ10年以上続いた新劇場版エヴァを閉じた作品と言えます。しかしそこには消極的なニュアンスはありません。見る前よりも確実に上向きの気分にしてくれると思います。他人と自分を大事にしたくなる映画です。

 

簡単なあらすじ

 前作まででヒロインの綾波を助けるために世界を滅ぼしかけた主人公の碇シンジは、唯一の理解者であったカヲルを失い、気を病んでいます。他人とも口を利かず、生きる気力も失っていますが、シンジのおかげで心を育んだ少女らの支援でシンジは立ち直り、そして再び綾波と世界を救うために立ち上がります。特にシンジが心を休める第3村での描写が爽やかで好きです。

 

楽曲「群青」

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葉加瀬冬雪Coverなのは趣味

 

 この曲とブルーピリオドがあるから未だに絵を描いています。臆病だから時間を費やせず、上達が遅いですが、それさえも許容してくれそうな歌詞です。本当は自分程度の努力で受け取っていいものじゃないかもしれません。それでも確実に積み上げたものがあると、再確認できます。聴くと努力したくなる曲。

 

楽曲「私は主人公だったはずだ、のはずだったのだが、」

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 最近の曲なので今が旬なだけかもしれませんが、心が動く曲だと思います。作者のアメリカ民謡研究会はこの曲から知りました。過去の曲も聴きましたがこの曲が一番好きです。死を感じさせるような不安な曲調なので、逆効果になるかもしれません。それでも、過去を振り切るような忘却していくような歌詞とテンポは、よい気分転換に繋がると思います。ポエトリーリーディングにも近い心地よさがあります。

 

楽曲「とんでいっちゃいたいの」

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 一ノ瀬志希が好きなので曲を聴くだけで気分転換になりそうですが、中でも気分を上向きにしてくれそうな曲です。病んだ時にはこのような寂しさを含む曲が馴染みやすいと思います。終始幻想の中にいるような曲です。終わらない続きを願う話なので悲観的にも見えますが、全体を通すとそれらを否定する積極的な歌詞です。「言っちゃえ」、「飛んで行っちゃえ」と背中を押す曲です。

 

まとめ

 作品を挙げると言いつつアニメと曲だけになりました。小説を読んだり文脈のあるゲームをプレイしたりするのには、能動的なエネルギーが必要になるからでしょうか。 
 元気な僕の見立てでは、これらを見れば死なない程度に立ち直れる想定です。でも鬱を甘く見ているかもしれないです。死ぬのは怖くないですが、病んだ自分、言わば自分じゃない自分に殺されるのは勘弁したいです。一度ここに上げた作品を見て気分転換できないかという意図もあります。でも結局対症療法なので思想をポジティブに変えた方が良さそう(それはそう)
 「こんなこと考えている時点で病んでいるのでは?」と思われそうですが、大体常にこういうことを考えています。今回で言えば、シンエヴァと群青、とんで…が殿堂入りしているところに、私は主人公だった…に出会ったので書くことにしました。実質紹介したいがための記事です。別に落ち込んでなくてもここに上げた作品は自分を形成する大事な作品です。いつ見ても、自分を見つめ直せる良い機会をくれます。