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MCUフェーズ4 『ワンダヴィジョン』から『エターナルズ』まで+α

今が最も熱いと噂のアベンジャーズことMCUシリーズ、スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームが海外よりも3週間も遅れて待ち切れないのでブログを書きました。当然ですがネタバレあり。

 

 

ワンダヴィジョン

 正直舐めていました。僕がMCUを見始めたのはアベンジャーズ インフィニティ・ウォーの後とかなり遅く、スパイダーマン:ファー・フロム・ホームの後はコロナ禍でしばらく続編映画がなかったためMCUからは離れていました。そんな自分を引き戻したのがこのドラマです。最初の3話くらいで離れそうになりましたが、真実が明らかになってからは加速度的に面白くなっていきました。ヘックスが明かされた後の雰囲気はSCPっぽさもありかなり好きでした。
 印象的なのはブリップで人々が戻ってくるシーンです。スパイダーマンFFHでは少ししか描かれなかった場面がより人物に寄り添って描かれました。個人的にはエンドゲームでのスコットと娘のやり取りが好きだったので逆にスナップで離れることになった家族もいるよなあと感じました。しかもキャプテン・マーベルにも出てきたモニカ・ランボーです。ソーの女科学者であったりアントマンの捜査官であったりこれまでに出てきたキャラクターが出てくるのは作品感の繋がりやユニバースを感じられていいですね。特にモニカは終盤でヒーローの能力を得たので今後の活躍が楽しみです。
 さらに気になるのはワンダの今後です。これまではアイアンマン、ブラックパンサーのように科学力で戦うヒーローが多かったですが、フェーズ4では魔術を能力としたヒーローが増えてきたように思えます。ワンダことスカーレット・ウィッチもその一人ですが、本作のラストではまるでヴィランかのようなオーラを纏っていました。その上にいなくなった子供たちの声が聞こえていたようです。恐らく多元宇宙マルチバースが関連する事象でしょう。フェーズ初期はロキとの繋がりの示唆だと思いましたが、世界観が広がった現状どのような可能性も考えられそうです。

 

ファルコン&ウィンター・ソルジャー

 個人的には語ること少な目な作品。というのもU.S.エージェントであったりカーターであったりの話が何も解決していないので今後の作品への繋ぎのようなお話でした。ファルコンとバッキーの友達の友達くらいの距離感やファルコンがキャプテン・アメリカを継承する流れは良かったです。最後に出たヴァルは今後の物語を左右する存在になりそうです。U.S.エージェントやエレーナなどを勧誘しておりアベンジャーズに敵対するヴィラン連合を作っているのでしょう。

 

ロキ

 個人的な期待に対して実際の面白さが最も高かったドラマです。最初はMCUとは違う世界観パラレルワールドの話なのでスピンオフ程度だろうと思っていましたが、まさかフェーズ4のうちに世界線の違いが関係なくなるとは思いませんでした。ロキが正規世界線の自分の死を知り改心する流れはインフィニティ・ウォー以降でほとんど触れられない死だったので悲しかったです。またポンペイ噴火など大事件に紛れれば時間軸の分岐が起こらないという論理展開には感心しました。全体通して頭を使う話だったのですがこれまでのMCUには余りないスケールの広げ方が面白かったです。
 当時は在り続ける者が今後のフェーズのサノス枠だと思ったのですが『ロキ2』でのヴィランというだけで共通の敵にはなり得ないかもしれません。ワンダヴィジョンラストの子供の声やスパイダーマンNWHでのドクター・ストレンジのやらかしは『ロキ』が露骨に影響してると考えていましたが『ロキ』の事件は『ロキ』の中で解決できそうに感じます。

 

ブラック・ウィドウ

 こちらも語ることが少な目な作品。時系列はかなり遡っていますし、今後のヴァルの展開への布石という感じでした。とはいえアクションシーンや家族の絆という面でとても面白かったです。最初から最後まで「家族の誰かが裏切るんじゃないか…?」と思わせて裏切らなくて実は最後に裏切ってましたというハラハラ感が魅力的でした。この作品を見ているとしばしばナターシャが現在時系列で死んでいることを忘れてしまいますし、思い出したときに悲しくなります。

 

シャン・チー

 全然ホテルマンしないし全然テン・リングス使わないし予告に騙された度ナンバーワン。その反面アクションシーンの爽快感や主人公の生い立ちと性格にかなり惹かれました。一番好きなシーンはバスでの最初の一打です。それまでは筋肉ムキムキではあるものの優しさが強調されて頼りない主人公だったのが一撃で印象が反転して良かったです。ケイティがバスの運転でサポートするあたりもホテルのシーンで情報が撒かれているところに丁寧な印象を受けました。正直ケイティはどこかで死んでしまうのかなと考えていたので今後もアベンジャーズに絡んできそうなのが楽しみです。
 後半は舞台をがらりと変えてファンタジーな側面を見せてきたのも意外でした。途中まで見てどちらかというと家族の枠にはまる小さめな物語だと思っていたので、明らかな異世界が出たときはテンションが上がりました。どことなくター・ローに行くゲートも円を描いていてドクター・ストレンジの魔術を思い出しました。今後ター・ローが舞台になることはあるでしょうか。全体を通してシャン・チーというヒーローのオリジンであり、久しぶりにフェーズ1っぽいMCU映画だと感じました。

 

エターナルズ

 MCUの世界観を大きく広げる一作でした。特にエンドゲームでのアベンジャーズの活躍の影響を如実に受けていたのが印象的でした。これまでもスナップとブリップの描写はされてきましたがエターナルズはこれまでのMCUのキャラクターがまったく出ないという大きな距離感がありました。しかしアベンジャーズではないかと言えばそんなことはなく、エンドゲームがなければエイジャックの心変わりもなかったと言えるほど影響を受けている物語でした。エンドゲームの展開がなければサノスが地球を滅ぼさなくともセレスティアルズの誕生により破壊されていたでしょう。
 エターナルズに関しては不明な点がまだ多いです。『シャン・チー』のテン・リングスはその構造から恐らくエターナルズ由来のものだと思います。しかし作中で人間の科学の発展には手を出しすぎないという掟があるので誰が、どのタイミングで作ったものか疑問は残ります。またサノスの正体についても疑問が増えました。サノスはこれまでタイタン星のタイタン人であると語られてきましたが、本作ラストに出てきたサノスの弟を自称するスター・フォックスことエロスはエターナルズのような見た目をしていました。作中、エターナルズにはアテナを元にしたセナやギルガメッシュが存在しており、エロスも実在する神、サノスはタナトスからの命名だと推測されます。このような共通点からサノスもエターナルズでありセレスティアルズによって作られた可能性は高そうです。ではなぜあのような人間離れした見た目なのかなど疑問も残りますがそのあたりは『エターナルズ2』で明かされるでしょうか。

 

???

 この先最近の映画、特にエターナルズより直近のものに関するネタバレがあります。心当たりがある方以外は見るべきでないです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ヴェノムのお話です。僕は元々MCUしか追っていなく、ヴェノムもスパイダーマンNWHに出る可能性があるから見た程度だったのですが本当に出るとは……!!正直、ヴェノム1は面白かったけれど見たいものが見れなかったところがありました。いまいちヴェノムの善悪が分からなかったり勝ち方も結果的に勝っただけであったりと不満点もあり。代わりにヴェノムを纏うシーンや粘液を散らしながら戦う様子はとても好きでした。そもそもスパイダーマンNWHを最大限楽しむために見たのでその点だとお釣りがくるくらい面白かったです。同じ理由でカーネイジも見ましたが思わぬ収穫でした。その上僕はヴェノム1よりも2の方が全体的に好きでした。エディとヴェノムの掛け合いは前作で僕が期待したものだったのと、カーネイジの魅せ方が全体を通して恰好よかったのが刺さりました。まあ戦闘が結果論的なのは同じでしたが。触手を活かした生物らしい戦い方は既存のMCUヒーローとまったく違って見応えがありました。
 それよりもエンドクレジット後のパートです。あれはまさにスパイダーマンNWHでマルチバースが接続した瞬間でしょう。作中、ところどころに教会や時計塔、金属パイプなど旧作スパイダーマンに寄せた状況が作られていて「意識しているな~」と見ていましたがまさか今作で合流するとは思いませんでした。NWHで呼ばれるヴィランがどういった基準で選ばれているのか分かりませんし、本来なら旧作スパイダーマンのヴェノムが出るのが正しいとは思います。ファンサービス以外の理由付けをするならば『ヴェノム』の世界にも画面外にスパイダーマンが存在するのでしょうか。こういった旧作との差異はエレクトロにも見られるのでNWHで何かしら説明があるかもしれません。
 MCUに呼ばれたヴェノムはトムホスパイダーマンに目を付けましたがこれはリーサル・プロテクターとして彼を悪人と勘違いしたのでしょうか。となるとヴェノム視点ではダークヒーロー、スパイダーマン視点ではヴィランの立ち回りになるので整合性が取れると思います。さらにどこかで誤解が解けて共闘する展開になれば相当熱いですね。スパイダーマン3人+ヴェノム+ドクターオクトパスvs歴代ヴィランみたいになれば激熱の映画です。なんなら最近デッドプールも1と2を見て面白かったので出たりしないかなー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

 現在絶賛『ホークアイ』が放送中、最新話には『ブラック・ウィドウ』で登場したエレーナも参戦するなどフェーズ4としての動きが段々と進んでいるように感じます。特に大きく分けると「ヴァル」のヴィラン連合軸と「ロキ」のマルチバース軸でしょう。来月から続く『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』と『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』ではマルチバースの話がぐっと進むと思われるので無限に楽しみが供給される気分です。スパイダーマンが日本公開3週間遅れでネタバレ不可避なのがなんとも悲しいですが、今は置かれた状況と公式の情報だけで最大限楽しみたいと考えています。旧作スパイダーマンもヴェノムもデッドプールも見返して準備はバッチリです!